小噺10:シャッキン

ミヤ氏の小噺短編小説

貴方、シャッキンしてませんか?
してるでしょう?
え?してない?
本当に?
実は此処に貴方がこれまでに積み上げたシャッキンを記した帳簿があるんです。
これを見る限りですと、貴方随分借りてるみたいですよ?
身に覚えがない、そんな顔ですねぇ。
今もまさに借りようとしてるようですが…?
金融機関になんかいないって?
それはお金を借りるところでしょう。
私のいうシャッキンってのは、「借禁」、「禁忌を借りる」と書きます。
禁忌とは禁じられていること。
人間の人生において禁忌とは、何かを諦めたり後悔したり頑張らなかったりすること。
貴方が人生で諦めなかったことはありませんか?後悔は?途中で投げ出したり、頑張らなかったりしたことはありませんか?
思い当たる節があるようですねぇ。
人間にはあまり知られていないルールがあるんです。
目的は精一杯生きて何かを成す、もしくは何かを知る。
禁忌は諦めたり後悔したり頑張らないこと。
実はこの禁忌って本当は一度でも犯したらスタートに戻らなきゃいけないんですよ。
でも神様は優しいから、禁忌を借りればそのまま進んでもよい、そんなルールも用意してるのです。
それなら人間はずっと借りっ放しなんじゃないかって?
借禁は返済方法がきちんとあるんです。
それは頑張る事。
諦めた分頑張る事で借禁は減っていく。
人間は必ずシアワセになる権利を持って生まれてきているのですが、借禁がある間はその権利が使えなくなる。
義務を全うしてこその権利ってわけです。
借禁をしたまま死んだり、自殺してしまったら?
それは来世へ繰り越されます。
新しく生まれた貴方は借禁を背負った状態からスタートするんですよ。
嫌ならしっかりゴールまで進みましょう。
あぁ、貴方の借禁帳簿は大丈夫ですよ、誰にも見せていませんから。
あ、そこの身に覚えのある貴方、自分で帳簿を作ってご覧なさい。
結構貯まってますから、一度確認する事をお薦めします。
其れを見て精進してくださいませ。

2007-02-20

黒い羊小屋

二次創作では「くろひつじ」名義で活動しています。

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