pollenphobia

ショートショート短編小説

鼻がむず痒い。
そろそろ花粉の飛ぶ季節。
この頃になるといつも思うんだ。
花粉症にならない奴らは大丈夫なのかな?って。
花粉ってさ植物の種みたいなもんだろ?
正確にはおしべなんだけどさ。
おしべである花粉とめしべがくっついたら、種になるわけだ。
種はいつか芽を出して双葉になって大きくなるわけだ。
考えてみろよ。
花粉を吸い込んでも平気って事は、体内にもしめしべがなんかの間違いで入ってて、くっついて種になって芽を出す確率が上がるって事だ。
花粉症の奴らはそんな恐怖から逃れてるわけだ。
くしゃみや鼻水や涙で洗い流してるわけだし。
俺はまだ鼻がむず痒いだけだけど、心配だ。
何せ人間の身体は余計な栄養ばかりだからな。
おしべである花粉とめしべがくっついた日には、あっというまに芽が出て大きくなって、身体を突き破るに違いない。
そう考えたら、背筋がゾクゾクしてきた。
うわぁ、花粉こえー。

2007-02-24

黒い羊小屋

二次創作では「くろひつじ」名義で活動しています。

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