昇降

ショートショート短編小説

私はあの人が大好きだから、猛烈にアタックして、向こうも根負けして結婚したの。
毎日あの人のために食事を作って、掃除をして洗濯をして。
だからって女には手を抜いてないのよ。
ちゃんと毎日お化粧して、お洒落にも気を抜かない。
だからかしら?あの人はいつも優しい。
幸せの階段を昇り続けているつもりだったわ。
だって幸せだから。
でも知ってしまったの。
贅沢で美しい生活をする度に、借金が膨れ上がっていたこと。
あの人が優しいのは、他に女がいる事を隠すため。
ねぇ、この階段は上に伸びてるの?下に伸びてるの?
ねぇ、私は昇っているの?降っているの?
どっちが上か下か判らない。

2007-03-24

黒い羊小屋

二次創作では「くろひつじ」名義で活動しています。

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