あの頃のトモダチと話す方法

ショートショート短編小説

イマジナリーフレンズ。
子供の時にだけ逢える、自分にしか見えない、自分だけのお友達。

たいていの子は、そんな存在を忘れていることが多い。
当たり前だ。
だって、周りに自分の世界しか存在しない頃だから。

そんな彼らと、再び話をする方法があるらしい。
といっても、チャットアプリで会話をするという形で、だそうだ。

方法はカンタン。
深夜零時、大きな道路の歩道橋に上がります。その時、なるべく道路の真ん中になる位置で止まってください。
次に、持ってきていたスマートフォンを取り出し、チャットアプリを起動します。続いて、チャットアプリにある、近くの人と連絡先を交換するための通信機能を起動。
周囲に誰もいないことを確認したら、そのままの状態で、スマートフォンを持った手を上にあげ、左右に振ってください。
画面は真上を向いているのが理想的です。

すると、誰かが連絡先に追加されています。
アイコンはデフォルトの状態であることがほとんどだそうですが、名前はあなたが昔、呼びかけていた名前になっているはず。

それが、あなたの中から生まれ、忘れてしまった、あなただけのお友達。

話しかけてもいいですし、話しかけられることもあるそう。
昔の話をしたら、意外と盛り上がるかもしれません。

ここで注意したいのが、逢いたいと言ってはいけないこと。

連絡がとれたということは、すぐそばにいるということなので、逢うことはできると思います。
ただ、逢いたいと言った人が、軒並み居なくなってしまったという噂もあるんです。なので、そこだけは注意してくださいね。

2018-01-23

黒い羊小屋

二次創作では「くろひつじ」名義で活動しています。

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