21枚め

散文

自分が死んだらどれだけの人が悲しむか考えるのは、とても高慢だと思う。
悲しんでいる人がいること前提なんて、浅ましい。
悲しむとか、そのように感情が揺らぐ事などないはずだろう。
忘却されたら死ぬのだから。
だから私は静かに逝くだろう。

過去に死んだあの日。
生を手放したあの刹那の世界の優しさが、愛おしい。
世界はこんなにも緩やかだったのだ、と知った。

神様に叱られたあの日。
普遍に廻る時間が妬ましかった。
世界が変わると期待していた自分を、知った。

「哀愁こそ永遠に続く」
何かで聞いた。
もっともだと思う。
一人の人間の数分の一の時間でも、そう思う。

世界は総て、代用品で出来ている。

2008-03-31

黒い羊小屋

二次創作では「くろひつじ」名義で活動しています。

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