25枚め

散文

古い傷を抉るような、そんな思い出の思い出し方。
痛くて泣いても、誰も気付かない。
何が、
どうして、
こうなったのか、
誰も知らない。
誰も気付かない。
私も知らない 夢の中。

暗い暗い追憶。
血が見たくなるような追想。
陽だまりは好きだけど嫌い。
闇の底は好きだけど嫌い。
眩しいから。眩しくなるから。
痛みと傷みと悼みは同じ。
陶酔か、狂気か。
よく分からない。

切り離されたのは世界の方。
世界なんてものは結構あっさり手放せる。
概して、世界が自分を手放したと考えると暗くなるものだが、
自分が世界を手放せば、問題はない。
何せ、要らない世界なのだ。
それは、何かをする世界であったり、
何かを得られる世界であったり。
それらは時折牙を剥く、嫌なものだ。
どこの世界も似たようなものだ。
変わらない。
ならば、嫌な順に手放せばいい。
特に嫌な思い出のある世界から、順番に。
それだけのことだ。

2008-04-04

黒い羊小屋

二次創作では「くろひつじ」名義で活動しています。

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