恋月
彼は生まれ変わる度に恋をする。もしかしたら恋をするために生まれるのかもしれない。
なんでもない友人、特別な感情のない友人に恋をして、少しずつ思いを膨らませていく。
毎日毎日少しずつ、思いが増えていく。
気持ちが溢れそうになると、彼はしっかり告白をする。
しかし彼は成功しようがしまいが、告白の後に思いが冷めていく。
毎日毎日少しずつ、思いが萎んでいく。
思いがすっかり無くなった頃、彼は死んでしまう。
そしてまた、恋をする為に生まれる。
夜の太陽は、昼間の太陽並に情熱的だ。
意味不明小説、創作小説、ショートショート